後遺症と損害賠償

交通事故によって負ってしまった心身の障害が、この先改善が望めない症状固定状態になり、症状固定状態と交通事故とのあいだに相当因果関係が存在し、その存在が医学的な証明ができ、労働のために必要な能力の低下、または喪失であり、その程度が等級にあてはまるものと定義されている後遺症のことを後遺障害といいます。交通事故の被害により後遺症が残った場合、後遺障害として等級認定を受けることにより、後遺障害部分として障害部分とは別に逸失利益や後遺障害慰謝料を請求することが可能になります。症状固定状態になる前には、障害部分として治療費や休業損害、入院・通院慰謝料の損害を請求することが可能です。症状固定の前は障害部分として、症状固定のあとは後遺障害認定を受けることで後遺障害部分の請求が可能になり、症状固定を境に別の損害として賠償を求める形になります。

等級認定を受けることでと強調しているのは、後遺症によっては自賠法施行令の等級にあてはまるものではないことがあるためです。等級は程度によって全部で16種類が存在します。賠償の限度額は等級の数字が低いほど高額になり、症状・障害の程度も等級の数字が低いほど悪くなります。

等級認定は、保険会社にほぼすべての手続きを任せてしまう事前認定と、被害者が自力または専門家の助けを借りて手続きを行なう被害者請求の2種類があります。当サイトではこの2種類の手続きの差や、法律事務所に相談することをおすすめする理由を解説していますので、興味のある方は別のページの内容もぜひご覧になってください。